学校で習う英語、Ifで始まる仮定法の例文がよくない。
仮定法とは、「事実でないこと、現実にはありそうもない仮想や願望を表す表現」と定義されています。
仮定法の例文としてよく「もし私が鳥ならば、空を飛べるのになぁ」があります。
定義に合致しています。
この例文は、人間は鳥になれないし、翼がないので飛べない、人間がどうやっても不可能な事柄。
では、次の例文はどうだろうか?
「もし私が傘を持っていれば、今ごろ雨に濡れなかったのになぁ」
実際に現在は傘を持っていないので雨に濡れた。
傘を持って出掛けなかった過去は覆せないが、人間なら傘を持って出掛けることは可能な事柄。
2つの例文は全く違う事柄に思える。
日本語に英語が引っ張られ過ぎだろうか。
人間として可能か不可能な事柄は関係ないのだが、どうも「仮定法」という言葉が釈然としない。