国芳から弟子たちへ-幕末明治に「芳」の系譜あり!
歌川国芳(1797-1861)は、ダイナミックな武者絵やユニークな戯画で、幕末の浮世絵に衝撃をもたらしました。国芳のもとには多くの弟子が集い、新しい画題や表現に挑みました。中でも月岡芳年(1839-92)は近年再評価が進み、浮世絵のイメージをくつがえす絵師として知られています。幕末、激動する時代のうねりを生き、描き、人々を魅了し続けた「芳」の系譜。怖い絵も、華やかな絵も、実は悲しい絵も、ぱっと目をひく表現が彼らの得意技です。名古屋市博物館の浮世絵コレクションから選り抜かれた約150点をご紹介します。(一部にショッキングな表現が含まれます)
会期:2022年2月26日~4月10日
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
開室時間:10:00~18:00/金曜日は19:30まで(入室はそれぞれ30分前まで)
会場:京都文化博物館4・3階展示室
入場料(消費税込):一般 1,400円(1,200円)、大高生1,100円(900円)、中小生500円(300円)
※( )は前売券及び20名以上の団体料金
※未就学児は無料(要保護者同伴)
※障がい者手帳等をご提示の方と付き添い1人までは無料。
京都文化博物館 https://www.bunpaku.or.jp/
写真撮影OKな展覧会「挑む浮世絵国芳から芳年へ」、作品の特徴を全4章で構成。
第1章 ヒーローに挑む
歌川国芳の出世作であり、その後も得意としたのが歴史上や物語に登場するヒーローの勇ましい姿を描いた「武者絵」です。そのDNAは弟子たちに確実に引き継がれていきました。
国芳や弟子が逸話やヒーローたちをどのように表現したのかをみていきます。
力強い国芳の浮世絵から始まります。
第2章 怪奇に挑む
落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」全点一挙公開!
ヒーローの勇ましさを強調するためには、彼らが対峙する怪奇をいかに恐ろしく表すかということが重要です。また状況が異常であればあるほど画中のドラマ性は高まります。国芳は血がほとばしる残虐な場面を描いていますが、時代の要請だったのでしょう、弟子もまたその路線を受け継ぎました。本章ではそうした怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介します。特に落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」は全点を一挙公開します。 体調を整えた上でご覧いただくことをおすすめします。
怖い系、ただのあおりだろうか?
マジでグロ系、生首や血だらけの浮世絵で占められています。
第3章 人物に挑む
国芳が描く美人像は、現実味にあふれ、はつらつとした明るさを放っています。一方で芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。そうした女性たちは、国芳一門では、「しぐさ」や「気持ち」をまとって表現されます。ここでは、美人画を中心に役者絵も含めたそれぞれの人物表現をみていきます。
人物に焦点があてられた美人系。
野郎系、男臭を感じる浮世絵。
第3章 人物に挑む
国芳が描く美人像は、現実味にあふれ、はつらつとした明るさを放っています。一方で芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。そうした女性たちは、国芳一門では、「しぐさ」や「気持ち」をまとって表現されます。ここでは、美人画を中心に役者絵も含めたそれぞれの人物表現をみていきます。
将棋の駒が戦うシュール面白系。
実母が妊婦の娘を逆さ吊り、これまたシュールな上に狂気を感じる。
終章 「芳」ファミリー
展覧会の最後に、弟子たちがそれぞれの個性をどう展開させて時代に挑んでいったのか、その活躍ぶりをご覧いただきます。
歌川芳員の外国人を描いた浮世絵、意外とまとも。
昔の日本人が外国人(西洋人)を描くと鬼などよく分からない人物画になる。
ペリーもそうだけど。
写真撮影可能で、多岐にわたるジャンル、かなり面白いのでオススメです。