普段、運動をしない初心者のための愛宕山登山の方法を登山時間とともにご紹介。
京都府警察 https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/tiiki/sangaku/atagosan.html
ルートは、表参道の二の鳥居(青線)から登り、頂上の愛宕神社、月輪寺(つきのわでら・がつりんじ)(緑線)から下山。
「愛宕山登山安全マップ」は上記ホームページからダウンロードするか、登山入口にも設置してあります。
地図:愛宕神社
京都の愛宕山には、山城・丹波国境の愛宕山(標高924m)山頂に鎮座する全国900社の総本社、愛宕神社があります。
愛宕神社は、火伏せ・防火に霊験のある神社として知られ「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札は京都の多くの家庭の台所や飲食店の厨房や会社の茶室などに貼られています。
また「愛宕の三つ参り」として3歳までに参拝すると一生火事に遭わないと言われています。
そんな知名度のある愛宕山ですが、私のように普段、運動しない人が愛宕山を登っても大丈夫?
愛宕山表参道入口(二の鳥居)から急斜面ですが普通の体力があれば大丈夫、登れます。
幼児や小学校低学年にはキツい、小学校高学年からが適正だと思います。
※2021年11月上旬もみじの季節の愛宕山登山の記事です
初心が愛宕山登山するには
登山開始時間は9時までに
登山は9時までに開始しましょう。往復5時間かかることや登山する人が多い時間が良い。人が多い方が何か起こった時に救護をお願いできます。
準備
・朝食を食べる
愛宕山登山は片道2時間かかるので何か食べてから登りましょう。朝食は早めに食べ、腸を活発にしておきましょう。トイレは登山入口と頂上の愛宕神社にしかなく道中にはありません。入口で出してから登れればベスト。
・昼食持参
往復5時間かかるので頂上の休憩所で食べてから下山しましょう。
・タオル
汗拭き用に。
・水分1~2L
割と汗をかくので水分補給は大事。昼食を食べるので飲み物は多い方が良い。頂上に自販機がありますが200円と割高。
・着替えのTシャツ2枚
汗をかくので頂上で着替え、下山後に着替えるのでTシャツ2枚必要。汗をかいたまま山にいるとかなり冷えます。
・帽子
日焼けや寒さ対策用。
・手袋/軍手
愛宕山は小石がゴロゴロ落ちています。特に下山時は石に足をとられて転びます。手をついた時の防護に。
・手や足の爪を切る
転んで手をついた時に手の爪が折れるのを防止。足の爪は下山時に爪が靴にこすれるのを防止。
心得
・行かない、引き返す、あきらめる
愛宕山には入口と山頂を結ぶケーブルカーやロープウェイがありません。自力のみで登山下山します。行こうと思ってた日の体調が悪い時は迷わず行かないで他日に変更、登山中も体調が悪くなったら迷わずすぐに元来た道を引き返す。天気が悪い日は行かない、登山中天気が悪くなったら下山。体調や天気が悪い日は潔くあきらめましょう。
・他人と競わない、追い抜かれろ、マイペースで。
前の人に追いつかない、後から登ってくる人に道を譲りましょう。疲れたら休憩所でなくても他人の登山の邪魔にならないようその場で休みましょう。
愛宕山表参道二の鳥居へ行く方法
愛宕山表参道へは、バス、クルマ、徒歩、自転車、バイクとあらゆる方法で行けます。
クルマだと愛宕山表参道手前に有料駐車場「さくらや」があります。
さくらや
平日
普通車・700円
マイクロバス・1,500円
土・日・祝日・お正月期間・GW・お盆期間
普通車・1,200円
マイクロバス・2,000円
千日詣りの日7/23~8/1
1,200円
※マイクロバスはお預かりしておりません。
2021年11月時点の料金
さくらやグループ http://sakuraya.kiyotaki.kyoto/hp/sakuraya-ryoukin.html
8:30 清滝無料駐車場・駐輪場
地図:無料駐車場
無料の駐車場・駐輪場が清滝トンネル手前、愛宕念仏寺南にあります。
クルマは15台くらい、自転車やバイクはたくさん置けそうです。
自転車はチェーンを電柱に巻いときましょう。
時刻は8:30、ここからだと愛宕山入口の表参道二の鳥居まで30分かかります。
愛宕山表参道までかなり距離がありますので初心者は有料駐車場に停めた方が楽。
8:40 清滝トンネル
無料駐車場にクルマなどを置くと、心霊スポットで有名な清滝トンネル内を歩くことになります。
「トンネル内の歩行は白線の内側を通行して下さい」と看板がありますが、白線内は水たまりで歩けない箇所もあります。
清滝トンネルは、一車線で、長く、狭く、暗い。
前も後ろからもクルマやバイクが来るので、スマホの懐中電灯アプリを起動して歩きましょう。
8:50 清滝バス停
清滝の長いトンネルを抜けると清滝バス停、バスで来た人はここからスタート。
バスは1時間に1本。
清滝バス停~有料駐車場さくらや/公衆トイレ
バス停からすぐ二又、愛宕山表参道へはどちらからでも行けます。
左は住宅街、右は有料駐車場さくらやと公衆トイレ。
公衆トイレのある右ルートを進みます。
8:55 有料駐車場さくらや/公衆トイレ
ここでトイレに行きましょう、出すものは完全に出しておきます。
次のトイレは2時間半後の頂上までありません。
少しでも体調に疑問があるなら、出るまで頑張るか、あきらめて帰りましょう。
有料駐車場さくらやから橋を渡ります。
愛宕山を登山、愛宕神社から下山する最終ゴールがここになります。
「愛宕神社参詣表登山道」矢印方向に進む。
愛宕山表参道ルート
京都府警察 https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/tiiki/sangaku/atagosan.html
9:00 表参道二の鳥居(0分)
時刻は9時、ここから表参道ルートスタート、愛宕山安全マップ青線を登ります。
カッコ内の時間は、表参道二の鳥居からどのくらい経ったかを表示。
いきなり坂から始まります。
「愛宕山登山安全マップ」もこの看板の先で入手。
坂道ですがまだ舗装されていて歩きやすい。
赤字「自分で登り、自分で下山」が初心者にはプレッシャーを与えます。
嵯峨消防分団によるメッセージが愛宕神社まで続きます。
中にはクスッと笑えるものも。
いきなり大切なメッセージ、ここで不安を覚えたら即下山。
まだなんとか歩きやすいですが、、、
舗装は無くなり、石ころゴロゴロ、石で足を取られることも。
ちゃんと手袋・軍手してますか?
立ち止まってスマホで写真を撮る時だけ手袋を外し、取り終わったら忘れずに装着。
9:30 20丁目一文字屋跡(30分)
二の鳥居から30分、無理しないで休憩。
まだ文字を読む余裕があります。
9:50 25丁目休憩所(50分)
20丁目一文字屋跡から20分、本格的な休憩所登場、躊躇なく休む。
12/40消防分団メッセージ「愛の炎は燃やしても山は燃やすな!」と情熱的なメッセージにときめきます。
この時点でかなり汗かいてます。
ここからは気温が低くなってきますので汗をふき、必要があれば厚着。
10:10 5合目休憩所(1時間10分)
25丁目休憩所から20分、まだ一応元気です。
屋根の端に「←神社へあと60~80分」「バスへあと45~60分→」と表示。
つまりまだ登りの方が長いということ。
随分高い所まで登ったなぁと思いますが、まだ半分残ってます。
平坦な道で安心しますが一瞬だけ。
10:40 7合目休憩所(水尾岐れ)(1時間40分)
ワイルドな通り道の先に7合目休憩所(水尾岐れ)、本格的な休憩所はここが最後。
ここから黒門まで意外と長い、しっかり休憩。
私は未確認ですが、JR嵯峨野山陰本線保津峡駅から水尾自治会バスに乗り、水尾バス停から徒歩で7合目休憩所(水尾岐れ)を経由して愛宕神社に行けば、徒歩は90分で済むようです。
あまり体力に自信がない人や山登りではなく愛宕神社だけが目的の人はこのルートの往復が良いかもしれません。
また、愛宕神社の帰りに疲れて体力が厳しい人はこのルートで帰りましょう。
ただし、バスの運行時間に注意!本数が少なく、火金は運休。
11:05 黒門(2時間5分)
7合目休憩所でしっかり休憩して、ハナ売場を過ぎると、
黒門が見えます。
黒門手前に消防分団メッセージ。
消防分団のメッセージも39/40と残りわずか。
11:10 40/40消防分団最後のメッセージ(2時間10分)
黒門を抜けると、40/40消防分団最後のメッセージ登場。
愛宕神社まで300m、とりあえず喜びましょう。
30秒ほど歩くと、41/40と消防分団の謎のがっかりメッセージ。
なんとなく疲れが増します(笑)
愛宕神社
11:12 愛宕神社境内(2時間12分)
9時の登山開始から愛宕神社境内に2時間12分で到着。
境内には休憩所が3ヵ所、この休憩場裏にトイレあり。
頂上のトイレ、体調は大丈夫ですか?
トイレ前の大きな休憩所。
休憩所内でコンロが使えます、寒い時期にはいいかも。
本殿にはここから階段を上がり15分かかります。
昼食を食べてから本殿にのんびり向かってもいいでしょう。
なんとなく分かる愛宕山周辺図。
境内にクルマが駐車されてましたが、どこから入れるんだろう?
飲料水の自販機、ペットボトル200円と割高。
しかし水分が足りないなら迷わず買います。
境内に着いても、本殿にはまだ着きません。
上りの階段が続きます。
疲れているのなら無理をせず、右の休憩所で休憩。
ちなみに、階段と休憩所の間を行くと月輪寺ルート、帰りはここから帰ります。
11:25 愛宕神社本殿(2時間25分)
ひたすら階段を登り続けて、やっと頂上の愛宕神社到着です。
表参道二の鳥居から2時間半、普段、運動しない自分を褒めましょう。
本殿内で休憩、買い物、拝観。
工事中のためか本殿内は全体的に暗い。
「只今御祈祷中でございますしばらくお待ち下さい」と神主が祈祷と販売を兼任、大変だなぁ。
ちょっと休憩して階段を下ります。
愛宕山月輪寺ルート
京都府警察 https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/tiiki/sangaku/atagosan.html
11:40 階段下・休憩所横(2時間40分)
本殿から先ほどの階段下・休憩所横に戻りました。
愛宕神社から少しだけ月輪寺ルートと大杉谷道ルートが重なり、また下の方で合流。
体力に自信の無い人は、月輪寺ルートではなく、表参道ルートから帰りましょう。
月輪寺ルートは、表参道ルートほど道がよくありませんし、下山時間もかかります。
また人通りが極端に少なくなります。
私が月輪寺ルート下山時には4人にしか会いませんでした。
月輪寺を見たいなぁと思っても疲れがたまっているのなら潔くあきらめましょう。
下山も自力のみです。
人通りは無く、道も狭く、いきなり心細い。
月輪寺へは下へ。
この景色だけを見て表参道ルートに引き返してもいいかも。
荒っぽい道が続く、手袋必須。
私は下山中3回、石で滑り転びましたが、手袋をしていたので怪我をしませんでした。
休憩所がしばらくありませんので所々でマイペースに休憩していきましょう。
11:50 月輪寺ルートと大杉谷道ルート分岐(2時間50分)
月輪寺ルートと大杉谷道ルートに分岐します。
月輪寺ルート選択。
12:20 月輪寺(3時間20分)
「立入禁止」にドキッとしますが、立入禁止は17:00~9:00。
愛宕山狭隘に建つ月輪寺、凄い所に建ってるなぁと声が思わずもれます。
12:45 休憩所(3時間45分)
月輪寺ルートでは表参道ルートのように本格的な休憩所はありません。
下りで、足がガクガク。
スローマイペースで安全に下りましょう。
12:55 身助地蔵尊(3時間55分)
無事に下山できますように。
13:05 5/36(4時間5分)
案内表示があったんですね、今さら気づきます。
5/36とかなり下山していました。
見えませんがこの辺りから川の音が聞こえます。
愛宕山下山終了間近?
13:15 1/36(4時間15分)
1/36!やった!愛宕山下山終了と喜び、少し進むと、、、
クルマが停めてあったり、川があったりと下山しきった感じになります。
13:25 月輪寺登口(4時間25分)
愛宕山安全マップで再度確認。
京都府警察 https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/tiiki/sangaku/atagosan.html
現在地は「⑧月輪寺への登り口」、どうやら愛宕山入口「①表参道への登り口」はまだ先のようです。
空也の瀧がありますが疲れたので行きませんでした。
ここからは舗装された道を歩き、大杉谷道ルートと合流。
高雄方面に行けるんだと思いながら歩き続けます。
13:50 愛宕山下山終了(4時間50分)
ここで愛宕山登山終了!
自転車やバイクをここに置いて登山してもいい?
最終ゴールにしていた有料駐車場さくらや前の橋に到着。
やはり9時の登山開始から14時の下山終了まで5時間ほどかかりました。
大変で疲れましたけど、普段運動しない初心者でも安全に楽しく愛宕山を登って下山できました。
この記事を読んで京都の愛宕山を登ってみよう、全国900社の総本社愛宕神社に行ってみようと思っていただければ幸いです。
以上で記事終了、お読みいただきありがとうございました。