京都御所内にある京都迎賓館、日本の伝統技能の粋を集めた最高のおもてなしの場。
京都迎賓館は、海外からの賓客を心を込めて迎え、日本への理解と友好を深める施設として2005(平成17)年に建設されました。
2021年12月時点、京都迎賓館の参観は、プレミアムガイドツアー5000円とガイドツアー2000円の2パターン。
前回、ガイドツアー2000円に参加したので、プレミアムガイドツアー5000円とガイドツアー2000円を比較。
今回はプレミアムガイドツアー5000円の参加をメインに書いていきます。
ガイドツアー2000円の記事はこちら↓
プレミアムガイドツアー5000円とガイドツアー2000円は何が違う?
プレミアムは、通常ツアー「聚楽の間」「夕映の間」「藤の間」「桐の間」「和舟」「廊橋(日本庭園)」に加え、「水明の間」「滝の間」「桐の間(座間体験)」があります。
聚楽の間
晩餐会などが行われる際に、招待されたゲストや随員の待合などに使用される。友好の心をイメージして、人間国宝の早川尚古斎による竹花器や伊砂利彦の型染の屏風、椅子ファブリックは西陣織、釘隠には千代結のデザインが施されている。
夕映の間
最大約70名までの大広間。通訳ブースを備え、壁面装飾を施した可動式の壁面で三分割することができ、国際会議にも使用できる。壁面装飾は綴れ織により、東面が「比叡月映」(ひえいつきばえ)、西面が「愛宕夕照」(あたごゆうばえ)と名付けられ、これが部屋の名前の由来となっている。京都の東西を守る山の日月の夕景を表現している。
藤の間
最大120名までの大広間で晩餐室。人間国宝の江里佐代子による截金が施された檜舞台と舞台扉「響流光韻」(こおるこういん)を備える。正面の壁面を飾るのは、藤を始めとする四季の花々を描いた綴れ織「麗花」(れいか)は、39種類の草木が描かれている。
桐の間
最大24名までの会食が可能な56畳の「和の晩餐室」。天井は全て同一材料で作られた長さ12メートル中杢天井、床は長さ8メートルの大床。座卓は堀座卓になっており、足を出して座ることができる。座卓の天板は長さ約12メートルの等圧合板を下地に漆黒の漆を施してあり、座椅子の背には政府及び京都迎賓館の紋である五七の桐が蒔絵で描かれている。欄間「日月」には江里佐代子による截金が施されている。
廊橋(日本庭園)
玄関前の「真の庭」、館内の中央「行の庭」、賓客宿泊室に面する「草の庭」の3面で構成される。「庭屋一如」の現代和風の庭園として、尼崎博正の監修により、佐野藤右衛門を棟梁とする京都の庭師らにより作られた。
和舟
日本庭園を遊覧できる舟を展示。
ここまでがプレミアムと通常ツアーが共通、以下からプレミアム限定ツアーの内容です。
しかし、通常非公開のため写真撮影は「桐の間(座間体験)」以外は禁止です。
水明の間
京都迎賓館 https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/
首脳会談などに用いられる、大池に張り出した開放的な空間。銀をイメージして作られている。天井を船底とし、椅子のファブリック(布地)は立涌文様の中に波紋を織り込んだ西陣織。床は青海波文様の段通。「悠久のささやき」と題した飾り台や卓子にも蒔絵や螺鈿が描かれるなど水をテーマとしたデザインで統一される。
窓から見る最も風景の良い間、この風景を一番に見ると、他の間からの風景が霞んでしまうほど素晴らしい。
また、日の光が当たると桜色に浮かび上がる襖は芸術的。
滝の間
京都迎賓館 https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/
桐の間の奥につながる。22畳の和室で昇降式の座卓が設置されている。瀬戸内の犬島、白石島から運ばれた花崗岩を中心に組み立てられた大滝を配した庭園に面する。
岩が趣きある積まれ方がしています。
ガイドさんが窓を開け、滝の音を楽しむことができます。
桐の間(座間体験)
通常ツアーだと、机のある所には入れず、窓側からしか見れません。
プレミアムでは、絨毯が敷かれ入れます。
座椅子と同じ視点で風景を見ることができます(座椅子には座れません)。
ここで御飯を食べれば何でも美味しく感じられるでしょう。
よく見ると机の下の足元の所にコンセントがあるとつまらない発見もあります。
まとめ
以上、通常ツアー2000円に「水明の間」「滝の間」「桐の間(座間体験)」を加えた5000円プレミアムツアーガイド体験でした。
たしかに通常ツアーと比較して、プレミアムガイドツアーの方が凄い、特に「水明の間」は京都迎賓館の中で最も素晴らしい間だと実感しました。
しかし、通常ツアー2000円は妥当な値段だと思いますが、プレミアムガイドツアー5000円は高過ぎだと感じました。
プレミアムガイドツアーは3000円くらいが適正価格かなと思います。